銀河英雄伝説のお気に入り名言(迷言?)集 (8)乱離篇

銀河英雄伝説でのお気に入りの名言と迷言集、今回は初めて読んだとき・・・これが僕にとっての最終巻だとしばらく次を読む気にならなかった、運命の第8巻、乱離篇です。

解説

柵の内部だけで自由と生存を認められた家畜は、いつの日か、殺されて飼育者の食卓にのぼらされるのである。

ヤン・ウェンリー

運命というならまだしもだが、宿命というのは、じつにいやな言葉だね。二重の意味で人間を侮辱している。ひとつには、状況を分析する思考を停止させ、もうひとつには、人間の自由意志を価値の低いものとみなしてしまう。宿命の対決なんてないんだよ、ユリアン、どんな状況のなかにあってもけっきょくは当人が選択したことだ

解説

狂信者に必要なものはありのままの事実ではなく、彼の好みの色に塗りたてた幻想である。

ド・ヴィリエ

古来、暗殺される者は、暗殺されずとも歴史に名を残す。だが、暗殺する者は、暗殺したことによってのみ歴史に名を残すのだ

ヤン・ウェンリー

つまりは、人は人にしたがうのであって、理念や制度にしたがうのではないということかな

解説

なぜ、という、もっとも重要な論理の核をあいまいにして、感情に代用させるのが、煽動というものである。古来、宗教的憎悪にもとづく戦いがもっとも激烈で容赦のない戦禍をまねくのは、戦意とは感情に起因するものであって理念から発生するものではないからだ。敵にたいする憎悪ないし嫌悪、味方の指導者にたいする忠誠、すべて感情の支配するところである。

解説

戦略家は”多数をもって少数を撃つ”ことを思考の基本とするのに、戦術家はしばしば”少数をもって多数に勝つ”ことに快感をおぼえる。戦場において奇略を発揮し、敵の戦略的優位を劇的にくつがえすことに、最高の美学を見いだすのである。

ヤン・ウェンリー

きらいな奴に好かれようとは思わない。理解したくない人に理解される必要もない

ダスティ・アッテンボロー

人間は主義だの思想だののためには戦わないんだよ!主義や思想を体現した人のために戦うんだ。革命のために戦うのではなくて、革命家のために戦うんだ

ヤン・ウェンリー

戦略は正しいから勝つのだが、戦術は勝つから正しいのだ

ヤン・ウェンリー

戦術は戦略に従属し、戦略は政治に、政治は経済に従属するというわけさ

カーテローゼ・フォン・クロイツェル

あんたは自分が未熟だと思ってるらしいし、またそのとおりなんだろうけど、未熟を恥じることはないわ。わたしなんか未熟を売りものにして、けっこう快適にやってるわよ

宇宙暦八〇〇年六月一日二時五五分。

僕にとっての銀河英雄伝説は、終わりました。

それくらいヤン・ウェンリーの死は衝撃的でした。

しかも、戦いの中での死ではなく、もちろん老衰なんかでもなく、暗殺。

初めて8巻を読んだときは、しばらく続きの巻を読む気にならないくらいショックでした。

そういう人、きっと他にもいますよね?

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