銀河英雄伝説のお気に入り名言(迷言?)集 (10)落日篇
銀河英雄伝説でのお気に入りの名言と迷言集、今回は最終巻、落日篇です。
正確な判断をくだすには、豊富で多面的な情報を収集し、それを感情を排除して分析しなくてはならない。もっとも忌むべきは希望的観測であり、勘と称して思考を停止することだった。
戦いによってもたらされる犠牲を承知して、なお目的を達しようとするか、その手前であきらめ、現実と妥協し、さらには現実にひざを屈し、自力で状況を改善する努力をおこたるか。どちらが人として認められる生きかたか。
敵をして、その希望がかなえられるかのように錯覚させる。さらに、それ以外の選択肢が存在しないかのように、彼らを心理的においこみ、しかもそれに気づかせない。
ある集団のなかに、異種の思考法をもつ者の存在は不可欠である。でなければ独善ないし妄信の集団と化するおそれがあるのだ。
民主共和主義の対極に立つ思想は、救世主待望思想である。
戦術レベルにおける偶然は、戦略レベルにおける必然の、余光の破片であるにすぎない
相手の予測が的中するか、願望がかなえられるか、そう錯覚させることが、罠の成功率を高くするんだよ。落とし穴の上に金貨をおいておくのさ
助からぬものを助けるふりをするのは、偽善であるだけでなく、技術と労力の浪費だ
この巻で物語も終わりです。
僕の中では8巻で終わっているのですが、公式には10巻で終わりです。
ラインハルトもオーベルシュタインも、シェーンコップも、メルカッツも、もうこの世にいません。
何もここまでやる必要があるのか・・・田中芳樹・・・というのが、初めて読んだ時の感想でしたが、今でもその感想はあまり変わっていません。