NASA情報のカウントダウンサイト、rememberthe13th.comなるものが現れたのでちょっと調べてみた。
イルミナティ以来、久しぶりのカウントダウンサイトが現れました。今度はNASAです。青いロゴが眩しいですね。
「地球を揺るがす最大の発見」とでも訳せばいいんでしょうか、どうやらNASAが何か発見したようです。
サイトの一番下の方には、
「NASAは地球全体を揺るがす歴史的な発見をしました。この発表は2013/11/13にメディアにリリースされます」というような事が書いてあります。
そしてその少し上には、
「計画変更です。10/6ににします」的な事が書かれているようです。
そしてカウントダウンの表示は、
1日と、1時間と、48分と、30秒。
確かに、2013/10/6 0:00に向かってカウントが進んでるみたいです。
日本時間の。
早速おかしいですよね。
NASAの本部があるのはワシントンD.C.です。
通常何かイベントが有る際はアメリカ東部標準時が基準になるはずです。
日本時間の2013/10/6 0:00(UTC+9:00)は東部標準時(夏時間)では2013/10/5 11:00(UTC-4:00)なので、当然まだ6日になっていません。
そこでソースを見てみました。するとjavascripts/script.jsに、
var countdownDate = new Date( 2013, 9, 6 );
と言う記述が・・・直打ちです。しかもタイムゾーン関連の設定もどこにもありません。
ちなみに、このDate()関数、月は0始まりなので”9”は10月を意味します。
また、Javascriptではタイムゾーンを省略した場合は地方時と仮定します。
つまり、Twitterなどでは一部勘違いしている方もいらっしゃるようですが、
このカウントダウンサイトは、世界中どこで見ても日本時間の2013/10/6 0:00を基準に動いていると言うわけではなく、日本で見ると日本時間を、ニューヨークで見ると東部標準時の2013/10/6 0:00を目指すといった具合に、PCの時計の設定によってカウントダウンの残り時間が変わってしまうと言う若干残念な仕様なのです。
(試しに自分の使っているPC、スマートフォンの時計を別のタイムゾーンにしてからこのサイトを再読み込み(ブラウザによってはブラウザの再起動)すると、カウントダウンの残り時間が変わってしまいます。)
その為、このサイトを作った人は、
- 国際化なんぞクソ食らえ、自分のタイムゾーン(おそらく東部標準時?)しか考慮してない。
- そもそも適当
- その逆で、わざとタイムゾーンを入れないことによって当日の話題の持続性を確保している。
のどれかなんじゃないでしょうか。
そしてその流れで各ファイルのタイムスタンプを見てみると、ほとんどのファイルの更新日が2013/1/3になっています。
・・・相当前から準備はしていたみたいですね。
次に、サイトそのものが信頼性のあるものか確認してみました。
トップページにでかでかとNASAのロゴが表示されていますが、このサイトのドメインは「rememberthe13th.com」です。
このドメインをwhoisで調べてみると、なんと取得日は2013/10/1でした。
これはNASA自身が取ったドメインと考えるのは非常に難しい。
だって、2013/10/1は米政府機関が17年ぶりに一部閉鎖された日なんですから。
NASAももちろんアメリカ航空宇宙局と言う名前の通り、国の機関です。
NASAのサイトさえシャットダウンされている(今http://www.nasa.gov/にアクセスしてみれば繋がらないのが確認できます)のに、新しくドメイン取るなんて考えられません。
更に、連絡先にWhoisGuard, Inc.を設定していることからも、おそらく個人取得でしょう。
(WhoisGuard, Inc.と言うのは、Whoisに記載される個人情報の公開代行会社です)
NASAなら隠す必要ありませんからね。
そんな感じで、あらゆる面から見て非常に怪しいサイトではあります。
ただ、万に、億に1つの可能性を信じるのは自由なんじゃないでしょうか。
地球を揺るがす最大の発見・・・自分の希望は「宇宙人とのコンタクト成功!」ですかね。
皆さんはどうですか?
楽しみに10/6を待つことにしましょう。
※2013/10/5 7:25 +9:00追記:
あまりスクリプトやcssなどのソース類を色々覗き見していたからでしょうか、javascripts/等のサブディレクトリのINDEX表示を無効にされてしまったのでファイルの更新時間等の確認は出来なくなっています。作りっぱなしで放置ではなく、ちゃんとアクセス結果をチェックしているみたいです。