仕事の疲れを癒すために深谷温泉ふかたに荘に行ってみた
4月上旬、僕は仕事に疲れ果てて休暇を取ることにし、実家がある島根県に帰省した。帰省先で疲れを癒すために、地元で評判の秘湯「深谷温泉ふかたに荘」に行ってみることにした。
実家から温泉までの道のりは約5km。僕は歩いて行くことにした。それは、春の陽気を感じながら、少しずつ仕事の疲れを取り除きたかったからだ。歩き始めると、次第に道は曲がりくねった山道へと変わっていった。山々が連なるその道を、延々と登っていくと、ついに目指す温泉が姿を現した。
深谷温泉ふかたに荘は、島根県雲南市三刀屋町根波別所にある日帰り利用のみの共同浴場だ。駐車場は建物の横と、少し離れた道路沿いにそれぞれ10台程度停められるスペースがある。しかし、僕は歩いてやって来たので、駐車場のことは気にせず、受付で入浴料を払って中に入った。
この温泉の泉質はカルシウム-硫酸塩冷鉱泉で、泉温は源泉が16.8℃、浴槽では40℃くらいに加温されている。薄い褐色の湯には微かな硫黄臭が漂い、湯の花が浮いていることもある。飲用不可と書いてあるので大っぴらには飲めないが、かけ流しの源泉を少し舐めてみたところほぼ無味だった。
この温泉の効能は、自律神経不安定症やストレスによる諸症状、病後回復期や疲労回復、健康増進などが挙げられる。また、きりきずや皮膚乾燥症にも効果があると言われている。僕は疲れた身体を癒すため、温泉にゆっくりと浸かることを楽しみにしていた。
温泉施設にはラウンジや予約制の和室があり、休憩や会合ができる。飲食設備はないが、予約制のお弁当が提供されているという。ただ、お弁当については価格や提供時間、予約方法について電話で問い合わせて確認する必要がある。また、毎週日曜日には『日曜市』が開催され、地元の野菜や手芸品、工芸品などが販売されているとのことだった。
僕が訪れたその日、温泉は貸し切り状態だった。温泉の浴室は男女別で、浴槽は3~4人用の小さいものが1つだけ。源泉かけ流しで、湯船に浸かりながらのんびりと温泉に浸かることができた。温水の出るシャワーが3か所あり、タオルは持ち込みが必要だが、館内で販売もされている。シャンプー(リンスイン)やボディーソープも備え付けられていた。
ただ、鍵付きのロッカーはなく、貴重品は受付のおばあちゃんに手渡しで預ける必要があるため、必要最低限の貴重品しか持ち込まないことが望ましい。僕は財布は念のためおばあちゃんに預けて、貸し切り状態ということもありスマホは写真撮ったらロッカーに放り込んでおいた。万が一スマートウォッチ連動の盗難アラームが鳴ったら全裸ダッシュで奪い返しに行っていたことだろう。
温泉にゆっくりと浸かり、疲れた身体が癒されていくのを感じながら、僕はとても心地よい時間を過ごした。湯上りには、ラウンジで休憩しながらテレビを観たり、地元の工芸品を眺めたりすることができる。僕はそんな時間も楽しみ、心身共にリフレッシュできる一日を過ごした。
深谷温泉ふかたに荘は、山あいの奥深い場所にある秘湯で、アクセスが少々困難なものの、訪れる価値は十分にある。仕事の疲れを癒すために、ぜひ一度、この温泉を訪れてみて欲しい。きっと、心地よい時間を過ごすことができるだろう。
深谷温泉ふかたに荘の概要情報(2023年4月初旬現在)
- 温泉名: 深谷温泉ふかたに荘
- 住所: 島根県雲南市三刀屋町根波別所1591-1
- 駐車場: あり(建物の横と、少し離れた道路沿いにそれぞれ10台程度)
- 泉質: カルシウム-硫酸塩冷鉱泉(低張性中性冷鉱泉)
- 泉温: 源泉 16.8℃、浴槽 40℃くらい(加温)
- 源泉の特徴: 薄い褐色、湯の花が浮くこともあり、微かな硫黄臭、ほぼ無味
- 効能: 自律神経不安定症、ストレスによる諸症状、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、皮膚乾燥症など
- 営業時間: 10:00~19:00(最終受付:18:15)
- 定休日: 毎週木曜日(木曜日が祝日の場合は営業、翌金曜日が振替休)
- 料金: 大人 300円、小人 150円
- 特徴: 日帰り利用のみの銭湯式共同浴場、ラウンジと予約制の和室あり、飲食設備はないが予約制のお弁当あり、山あいの奥深い場所にある秘湯、浴室は男女別、浴槽は3~4人用の小さいものが1つ、源泉かけ流し、温水の出るシャワーが3か所あり、タオル持ち込み必要(館内販売あり)、シャンプー(リンスイン)やボディーソープの備え付けあり