PayPalの入出金を一枚のキャッシュカードにまとめた話
PayPalは海外のサービスや通販を利用するのに今や知らないでは済まされない決済方法なのですが、日本の法律に無理やり対応している部分もあり、ちょっと不便な事もあります。
個人でもプレミアアカウントになると、支払いだけでなく請求(入金)を行う事ができます。
これはPayPal Hereを個人で利用するためにも必須のアカウントなのですが、この入金処理を行う場合、銀行口座の登録が必要になります。
となると、支払いは基本的にクレジットカードなので、入出金を行うためにはキャッシュカードと合わせて手元に2枚のカードが必要になってしまいます。
このカードを一枚にまとめる方法は無いものか、と調べたところ、2通りの方法がある事が分かりました。
1.クレジットカード一体型のキャッシュカードを利用する。
銀行や郵便局ではクレジットカード一体型のキャッシュカードを発行してくれますが、これを使う方法があります。
メリット、デメリットとしては、
メリット
- クレジットカードはあくまでクレジットカードなので、限度額までの買い物が出来る
デメリット
- クレジットカードの締め日は月末や月初と決まっている為、リアルタイムには資金が移動しない
- PayPalの設定にもよるが、カードの限度額まで使えるので調子に乗って支払い能力を超えた買い物をすると翌月の請求に青くなる可能性がある
などがあります。
2.VISAデビット機能付きのキャッシュカードを利用する
PayPalの支払い方法を選択する際、日本で知名度も高いジェイデビット(J-Debit)は使用できないのですが、同じデビットカードでもVISAデビットなら設定できます。
これは、VISAデビットが表面上はクレジットカードと(ほぼ)同じ構造だからです。
カード番号もVISAカードと同じフォーマットです。
そして、デビットカードという名の通り、支払いを行うとリアルタイムに銀行口座から引き落とされます。
このVISAデビット機能付きのキャッシュカードを使用すると、カード一枚で処理を完結する事が出来ます。
様々な銀行で発行してもらえるので探してみてください。
こちらのメリット、デメリットとしては、
メリット
- デビットカードの為、入出金時の資金の移動が銀行口座上でほぼリアルタイムに行われる
- 利用額の上限が銀行の残高なので、支払い能力を超えて無駄遣いすることがない
デメリット
- 利用額の上限が銀行口座の残高であるが故に、至急の支払い時に残高不足になる可能性がある
などがあります。
なお、VISAデビット自体は未成年でも取得することができますが、PayPalは未成年は利用不可と利用規約に明記されているため、未成年の方はそもそもアカウントを取得することができません。
おそらくバレた時点でアカウントがロックされるのでしょう。
ちなみに自分は楽天銀行のVISAデビット機能付きキャッシュカードを使用しています。
ただ、入出金を両方共行う場合、入金の場合は一旦PayPal上の残高としてプールされ、逆に出金の場合はPayPal上の残高を優先的に使用する為、実際にはPayPal上で資金が移動するだけと言う場合ももちろんあります。
現在PayPalに登録しているカードや口座が複数になってめんどくさいと思っている人は、検討してみてもいいんじゃないかと思います。